レンタルしたものも多いようで、
キャンピング・カーのレンタ・カーは、大変繁盛しているそうだ。
設備の整った、とても贅沢な作りのものも多く、憧れのようだ。
旅の途中、私たちは童話のような風景の中で、テーブルを広げてランチをしていた。
そこへ、きれいなキャンピング・カーが停まり、ドアが開いた。
「あ、人がいる」と、人にほとんど出会わないことに驚いていた私は、驚いた。
運転席の天井から、ハワイのレイのような色とりどりのヒラヒラが下がっていた。
人のよさそうな、おじさんが降りてきた。若くはないが、高齢には遠い。
ちょっとヨレヨレのジャージー姿で、気の弱そうな笑顔。
何かはっきりしないことを(英語だからはっきりしないというのではなく)色々話し、
なかなか立ち去らない。
この地では、人に出会うことが少ないせいか、一度話だすと、
話がと~~~~~~~っても長いのだ。
友人は、一応ランチを誘ったが、結構ですと、車に乗り込み去っていった。
私たちがこれから行こうとする方向だった。
「リタイア後にああいう生活をするおじさん、この国には少なくないのよ。」
「車に乗って生活しているの?」
「そうよ、家にいても、妻や子供たちから煙たがられて邪魔にされるだけ。
ああやって国内を旅していて、年に1.2回くらい家にもどって、また旅に出るんじゃない?」
「車ですべて生活できるしね」
「ああいうおじさん、ときどき私のホステルにも、来るのよ」
思わず、二人で笑ってしまった。ごめんなさい。
でも、そういう生活を楽しんでいる人も多いでしょうね。
ランチを済ませて、先へ進んだ。
険しく細い道が続く。
対向車がくると、とても大変な道だ。
やがて、はるか前にキャンピング・カーが見えた。
「あ、あのおじさんかも」
「そうかなあ」
「でも、他に車通らなかったもの」
「すごいよね、この長い距離にも関わらず、通る車が少ないから、皆わかっちゃう」
「でも違う車かも」
そのキャンピング・カーの速度は遅く、我々も急いではいないのに、すぐに追いついてしまった。
と、車寄せがある脇にその車はよけた。
「あ、せっつかれていると思ったのかしら」
「ゆっくりでいいのにね」
通り越すとき、運転席に、あの色とりどりのヒラヒラが見えた。
おじさん、お元気で!
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絵のような風景を眺めながらランチをしていたら |
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キャンピング・カーがやってきたのでした (この道は下への道で狭い) |
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突然ですが 私はマッシュルームが大好きで 新鮮なマッシュルームを毎日たくさんいただいております |
☆お・わ・り☆
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