2015年9月28日月曜日

孫の成長



見慣れたはずの街が、知らない風景に見える。
気がつくと、木々の緑が増え、開花する花の種類が増えて、色が溢れている。
この周辺は、高級住宅地ではないけれど、
自然に溢れ、大変贅沢な環境だと思う。

郊外のどこを走っても、ポプラ並木、イチョウ並木、牧場、山々が計算された美しい風景を
形造っているように思える。
どこも人の手が入り、入ることによって自然が保護され、整備されていることに驚く。

現時点で、私が見たり、友人から色々聞いた結果の意見だが、
NZは、イギリスの孫といえるかも知れない。
子供は米国、オーストラリアも孫で、NZのお兄さん。
オーストラリアとNZは兄弟。

現在、国旗のデザイン問題が起こっている。
孫は、もっともっと独立したい気持ちが強くなっているのだろう。
斬新で個性的なデザインが並ぶ。
もうすぐ国民投票が行われ、決定される。
硬貨もエリザベス女王が刻まれているが、いつか変るのだろう。

NZは、イギリスがそれまでの歴史から得た英知を結集して、新しい土地を
まっさらから再設計し、諸制度を設け、短期に作られた国だ。
あらゆる所に、計算された文明の知性を感じる。
欠点もあるだろうが(先住民の文化復興は大切なことだ)、
何と贅沢な自然に溢れた国だろうと思う。
その価値は、経済力ではなく、この空気、この自然環境を保っていることだ。
経済力はこの環境を生かせば、必要ならゲットできると思う。
でもその必要はない。

人種差別はすごくあるとのこと。この10年で色々な人種が入ってきて変化しているが、
その前はひどかった、と友人。
北島のオークランドなどとは異なり、クライストチャーチは、
英国以上に生粋の英国だ、とのプライドが高く、
スノッブで鼻持ちならない人が多かったらしい。

友人は約30年前にNZに来た。
国籍を変え、NZ人と結婚し、クライストチャーチで事業を興し、日本を切った。
それでも、毎日お米を食べ、日本食を食べ、
70年代のフォークソングを歌いながら車を運転している。
日本人種であることには、変わりはない

「差別があるのは、どこでも当然、。ここが一番好き。日本よりずっといい」
だれにでもできることではない、怒涛のような波を乗り越えてきた友人は、
自身溢れる笑顔で言い切る。

バックパッカー旅行という、ある意味で贅沢な旅行は、
今後ますます世界のニーズが高まると思う。
バックパッカー・シルバー風という設備も作って、盛んになってほしい。

数日、旅行に出かけます。
車に基本的な食料を積み、あとは現地調達の、バックパッカー的車旅行。
ブログはお休みする予定です。

走るクルマの多くは日本車。本当に多い。あらゆるメーカーの車をみかける。
トヨタのピックアップトラックは、すべて大きなこの文字が。
世界中そうだとのこと。



繚乱



スクールホリデイ開始・祖父母と軽食に来ている子供があちらこちらに。パパもママもお仕事かな


子供絵画教室



木をそのまま電信柱にしているのを見つけた!

「かわいい」という声で振り向くと、この子が私に桜の花を差し出していた。
2歳のチャイニーズボーイ。いい笑顔してくれたのに、うまく撮れなくてごめんね。




☆お・わ・り☆



































































2015年9月27日日曜日

トランツ・アルパイン号・アーサーズパス

晴天!

素晴らしい風景で有名な、トランツ・アルパイン号に乗った。
トランツ・アルパイン号は、クライストチャーチ駅発の観光電車で、
サザンアルプスを横切り、南島を横断する。
友人宅の若者女性2人と、友人と私の4人で、アーサーズ・パス駅まで乗車した。
アーサーズ・パス駅には、友人の夫が車で待っていて、
トレッキングのあと、帰りは車道の風景を楽しみながらの帰宅の予定である。

今週末からスクール・ホリデイが始まり、今日は日曜日。
一番混む時期とのことだが、私は、何てすいているのかしらと、思った。
電車はほぼ満席だったが。
クライストチャーチ駅・自転車ごと乗る旅人も。
隣の席の方、あまりの爆睡姿に思わずパチリSorry

冷たい空気・澄んだ空と水

自然を守るために、どこにも人の手が、目立たずに入っている

サザンアルプスが見えてきた

トレッキングの名所・アーサーズ・パス駅に到着
駅周辺にはケアという野生のオオムが、人の所に寄ってくる。
大きい。羽を広げるときれいな色
デビル・パンチボウルという滝
1時間以上歩いた。フーフー壮大!

滝からの霧を受けながら食べたのは、爆弾おにぎり・友人作。
両手で抱えるほどの大きなおにぎり1人1個。超美味♪
電車とは異なる風景の中をクライストチャーチへ


湖のほとりでお茶を沸かして休憩とお昼寝



この鳥が数羽、ずっとそばでさえずっていた



目がさめたら青い空!



様々なサザンアルプスの姿を見ながらのドライブ


NZは今日からサマータイムで、1時間早くなる。
日本との時差は、4時間になった。
☆お・わ・り☆

2015年9月26日土曜日

春の宵 暖炉の薪のはぜる音

今日は色々忙しく、明日は早朝から出かけるので、時間がない。

まわりに出ている食べ物の一部の写真を載せて、今日は終了!

フィッシュソース・日本でみたことないのは私だけ?

ママサンという冷凍枝豆

庭に植えてある月桂樹
このほかに、パセリやミズナなどハーブ色々植えられている

パースニップ 外観は大根風だが、全く異なる風味

お気に入りチョコ再度 大きさをご覧あれ

一番人気のチップ

日常食のチーズとディップ

ビールとアップルサイダー

郊外の教会にて


☆お・わ・り☆


2015年9月25日金曜日

それぞれの春・それぞれの旅

私のいる友人の家には、若者も数人住んでいる。
ワーキングホリデイでこの国に来て、キーウィハウスで働いている若者たちである。
ここに住んでいるのは、その中のほんの一部、
選ばれた(?)気心の知れた、大変素直な20代たちだ。

様々な経歴や学歴を経ての、海外生活だ。
台所やトイレ、バス、居間など、すべて設備は別になっているが、
同じ屋根の下、合流することも多い。

春先の現在、メキシコ人は旅に出た。
その他は日本の若者たちだ。
出入りがあって、多いときは6人いたが、帰国したり旅行に出たりで、
現在は女性1人になっていた。

ワーキングホリデイでNZに来た若者たちは、帰国前に、全土を廻って帰国する人も多い。
Kちゃんは、帰国前の1ヶ月を、一人でNZを廻ろうと、皆に送られて出て行った。
若者たちは、ファームステイなどをしながら移動する。
そこでまた、同じワーキングホリデイで来ている、世界の若者たちと交流もするのである。

半月後、Kちゃんは、淋しくなって戻ってきた。
ここで数日過ごし、元気になって、たくさんお別れをし、
「今度は大丈夫!いろいろがんばる」と、大きなバッグをゴロゴロ押して
勇ましく出かけていった。

それから10日後、Kちゃんは、遠く北島から飛行機に乗って、また戻ってきた。
風邪をひいたり心細くなったりで、恥ずかしい、と言いながら。
飛行場からのバスの到着場に、友人と、車で迎えにいった。
もちろん大歓迎。かわいい。

そして、帰国までの数日を、ここで過ごすことになった。
一人だった若者も、淋しかったので大喜び。
個性、持ち味は人それぞれ。
いろいろな人がいていいし、だから楽しい。

今頃どこかで野宿でもしているだろう、冒険の旅に出た仲間のことなど話しながら、
今日は夜遅くまで、皆でトランプゲームをして遊んだ。

プラムの花は終わり、葉がたくさんに。

春の雲

幻想的



大変おいしいNZのチョコレート
はまっています。どうしよう。


☆お・わ・り☆

2015年9月24日木曜日

ポストがない

クライストチャーチは、しばらくの間は、改装工事中の都市である。

地震で崩れたのをきっかけに、街の中心部を、新たな緑溢れる観光都市として再建中で、
その計画は、壮大である。
急がない。10年後でも、未完成かもしれない。

1番高級でおしゃれな百貨店「バレンタイン」でさえも、
コンテナを巨大化したような建物で、仮の住まいである。
有名なチャーチ(カンタベリー大聖堂)も破壊されたままの姿を、わざとそのまま保存している。
日本の建築家が設計した、美しい紙のチャーチも、仮のチャーチである。
仮とはいえ、このチャーチは荘厳で素晴らしい建物です。

クライストチャーチの地震は数回に渡るが、2011年2月の地震被害が一番ひどく、このとき
日本人留学生が多数死亡し、カンタベリー大聖堂が崩壊した。
日本人留学生のいた建物に問題があり、日本人が多数亡くなったが、
全体の死亡数は少なく(185名)、その約1ヵ月後に起こった、東日本大震災の死者数とは、
比べ物にならない。
死者数は多くはないが、建物などの被害は大規模だったようだが。

また、津波も原発もないので(NZは、原子力発電は皆無、原子力潜水艦の寄港も許さない)
日本の震災被害とは、規模が異なる。

工事中の街の中心地は現在、「普通ではない」状態だ。
特に観光客にとって、「普通でない」状態だと思う。
美食や名所巡り、買い物がメインの観光客という意味だが。

ちゃんとしたレストランは大変少なくなり、普通の家のまわりにはほとんどない!
結果、皆、大変料理が上手だ。
色々なお店も、大変少ない。
観光用の絵葉書なんて、手に入らない。
やっと見つけたのは、カンタベリー大聖堂の仮のチャーチの中だけ。

書いたはがきを出したくても、街にはポストがほとんどない。
人々は、もう、郵便で何かを書いて送ることは、普通はしないのだそうだ。
多分「何か特別な」こと以外は。
完璧なネット社会である。
観光客も、ネットで写真を送るほうが、出来合いの絵葉書よりいいと考える。
郵便物を扱う政府機関は、現在存続の危機にあるそうだ。
反面、ネットでの買い物が増加し、小包便は大盛況とのこと。

日本より一足早く、ペーパーレス時代に突入しているようだ。

工事現場とコンテナの店が混在

白樺の木は、雌雄同体で、先のゴニョゴニョは雄の花、
雌の花はこれからで、つまり葉とは異なるようです。
芽のようなものがありますが、これが葉になるのかも?



モコモコして、薄いピンク。
これが特徴、夕方の雲


☆お・わ・り☆











2015年9月23日水曜日

続・旅のかたち

私が滞在している友人の自宅からキーウィハウス(メイン・スモール共に)までは、
徒歩で15分から20分くらいである。

http://www.kiwihouse.co.nz/japanese/index.html
中の写真や料金は、このアドレスを参照してください。








読書室や娯楽室があり、宿泊者たちと交流できる
ホステルは、フレンドリーが原則


部屋はコンパクトだが、庭を見渡せる窓も開くし、暖房完備。
個室、2人部屋など見学したが、充分満足できる。
シャワー やトイレは大変清潔。洗濯機、乾燥機も備えてある。
庭のテラスでもくつろげるようになっている。
金額を知れば驚くはずだ。

ここに滞在して、知り合いを作るもよし、単独で一人の時間を過ごすもよし、
スタッフは日本人が多いので、日本語で対応してくれる。
若い人は、英語ができなくても、体力と若さで乗り切れるだろう。

我々シルバーこそ、こういう旅・自然の中の旅をしたいんじゃないかと思う。
ホステルに泊まってみて、ちょっと無理なら、
途中でホテルに切り替えてもいいのだから。
ただし、英語(ある程度慣れていればOK)とネットが使えることが基本だと思う。
だめなら、慣れた人2人以上と、同行する必要があると思った。
慣れたシルバーが一人だけ同行する、というのは無理である。

ここに来る前、友人に請われ、いつか案内し、一緒に再訪したいと思っていた。
しかし、今回一人で来てみて、私一人では、英語とネット不可の人を連れてくるのは
無理だと断念した。
世の中は「ネットがすべて」の時代になり、物事が高速化している。
その変化は著しい。
自分の体も、変化している!

今は様々なパック旅行が組まれている。
適したものを選んで楽しんだほうが安全だと思った。
残念だけれど。

寒い日が続く。雨の日が続く。
それでも、今日、友人と郊外の丘(ハウルの丘)を散歩に行った。
雨が降り続き、霧におおわれた広く大きな草原と森と岩。
だ~~~~れもいない。いつもそうだけれど。

20年前、マウントクックを歩いていたとき、
これはロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)の世界だと思った。
その後、この物語は映画化され、風景の撮影はNZで行われた。
やっぱり!

そして今日、前を歩く友人を見て、再び指輪物語の世界に入った気持ちだった。
「旅の仲間」
雨と霧を押しても来てみて、よかった!

旅の仲間

雨と霧

神々しさを感じた

☆お・わ・り☆







2015年9月22日火曜日

旅のかたち キーウィハウス

バックパッカーとか、ホステルという言葉を知ったのは、約1ヶ月前、
20年ぶりにクライストチャーチに来てからだった。
この20年の間に、友人は「キーウィ ハウス」というホステルを2軒、経営するようになっていた。
ベッド総数は100を超え、従業員やバイトを多数雇う。
建物や設備だけでもすごいのに、様々な認可や法的処置をはじめ、多くの難題をほぼ一人でやってのけた。
彼女のがんばる様子に、一流の弁護士や計理士が支援した。
すべて、自力でここまできたことに対し、心から敬意を払う。

ホステルというと、ユースホステルを思い出す。
学生時代にユースホステルを利用したことがある。
マレに設備のいい所もあったが、一般的には清潔から遠く、いやだった。
キーウィハウスを見て、その考えは全く変った。

ニュージーランドの旅は、名所旧跡めぐりや、美食めぐりの旅からは遠い。
西欧的な文明の歴史は170年くらい前からのため、残された名所旧跡の数は知れている。
名物となる食べ物はない!
イギリスと同じような食べ物である。

ここは、大自然の空気や大地に接し、花や鳥、森林に浸り、
星空に酔う場所である。
トレッキング、サイクリング、登山をはじめとする、
冒険や運動にチャレンジする場所である。
豊かな土地にはぐくまれた、安全で豊かな食べ物を、
自然のままに口にできる場所である。
深い山にも、島にも、人の手が思慮深く加えられていて、
安全な旅ができる場所である。

人や都会に疲れた人が、ゆっくり滞在して生活したら、すごく癒されるだろう。
食材を買い、自分で料理し、ランチ持参、または野外料理をしながらのトレッキングや
自然観察に行くこともできる。
ここはそういう地だ。
だから、ホステルを利用するのは、大変いい方法だと思う。 
今日はここまで☆

各部屋に面した廊下

共同の台所

食事中

☆お・わ・り☆








2015年9月21日月曜日

NZの医者

日本が南アフリカに勝ったラグビー戦の話題は、世界中で沸いているようだ。
夕方7時のTVでも、NZ、英国など、町の人々へのインタビューで、皆
「Japan」、「Japan」と答えていた。
まさに、ジャパンだらけのニュースだった。気持ちいい!

友人が医者へ行くので、社会見学にと、ついていった。
今、このカンタベリー地方は、風邪が大流行している。
友人は、風邪から、喘息や諸症状を併発してしまい、1週間臥せっていた。
風邪そのものはひと段落したので、併発した他の症状のことで、
主治医の所へ相談に行ったのだ。

NZの医療方式は、まずは全員、任意の主治医を決める。
その主治医が症状をみて、そこで治すか、
その症状のスペシャリストに委託される。
日本のような健康保険制度はないので、友人は年間、かなり高額な保険に入っている。
保険に入れない人もいる、そういう人にはそのレベルの医療システムもあるようだ。

行った病院(クリニック)には、医者が5人いる。
待合室には、子供連れや、中年、学生など、4-5人がいて、穏やかな雰囲気だ。
と、入り口ににこやかな紳士が現れ、待っている人の中の誰かに笑いかけ、
一緒に診療室のほうへ出て行く。
この人が医師。白衣は着ていない。私服だ。
診察室には、看護師も入ってはこないそうだ。
看護師は、何か他のことをしているみたい。
諸事情は病院の規模にもよるだろうが、医者と患者が同等なことは基本だ。
何しろ静かだ。
日本だと、看護師さんが大声で名前を呼ぶ。
支払時も大声で名前を呼ばれ、薬をもらうときも大声で呼ばれる。
名前連呼の喧騒だ。
「文明の尺度は、声や音の大きさによる」という言葉を、そっと思い出す。

システムは、それぞれの国の事情によって異なるものだが、
静かな雰囲気がうらやましい。


今日のハンサム。ポーズをとってくれました。


ハンサムって?俺のことニャ?
NO!

友人と私(向かって左)
大きい!

☆お・わ・り☆