波のまにまに: 若者たち

ワーキング・ホリデーの青少年に、よく出会う。

ワーキング・ホリデーとは：
「二国間の協定に基づいて、青年（18歳～25歳または30歳）が異なった文化（相手国）の中で休暇を楽しみながら、その間の滞在資金を補うために一定の就労をすることを認める査証及び出入国管理上の特別な制度である。
原則として、各相手国ごとに一生に一度しか利用できない。」
とのことである。

オペア（Au Pair）という、若い女性が海外で家事手伝いをしながら、勉強するという制度もある。
私の友人の中に、若い頃オペアになってイギリスで暮らした友人が何人かいる。
（現代のオペア制度とは、少し異なるようだ）
帰国して、または再度海外に出て、英語を駆使して仕事をしていた。
インターナショナルな文化を身につけていて、素敵である。
オペアの経験は、彼女たちの一生の基礎になった、と言ってもいいかもしれない。

ワーキング・ホリデーの若者たち、皆、何かにチャレンジしようとしている。
一度の一生を、思いっきり燃焼させたい青年、
ホステルやすし屋などでバイトをしながら、「自分探し」の旅をしている青年たちがいる。
学歴や前歴も多彩だ。

ある若者は、ホリデー期間の終わる前に、一人で地の果ての島に旅立った。
帰ってきて、天を突く天の川の素晴らしかったこと、凍えそうな川で貝を採って食べたこと等を、
話してくれた。今は日本に戻っている。

ホステルを経営する友人は、何人もこのような若者達をみてきた。
彼女は、彼らを食事に招いたり、相談にのったり、力付けたり、縁の下で支えている。
こういう存在は、彼らにとって、どんなに力強いだろう！
帰国後、この情熱が消されないように、この若者たちの経験を生かす社会を、と、心から願う。

＊＊でもね、何歳になっても「自分探し」続くかもしれないけれど。